老後2000万円問題やコロナショックの影響により今後の資産形成に目を向け始めている方も多いのではないでしょうか。
資産運用でメインになるのは投資ですが、
・どのくらいの金額から始めたらいいのかわからない
・どういうものに投資したらいいのかわからない
・証券会社の登録がめんどくさそう
こういった理由で投資デビューを躊躇している方にオススメのサービスが「トラノコ」になります!!
今回はこの「トラノコ」サービスを約3か月使ってみた私が
・トラノコサービスの内容
・投資未経験者にオススメする理由
・トラノコを使うデメリット
・資産運用について具体的な例の提案
という4つに分けて書いていこうと思います!
※投資は自己責任です。最終的な判断はご自身でお願いします。
トラノコサービスの内容

1-1.トラノコとは?
・普段の買い物のお釣りの端数にあたる金額分で投資ができる
・投資先は3種類のみ!(変動幅によって大、中、小の3種類)
・ポイントを投資に回すこともできる(トラノコ独自のポイントやnanacoポイント等)
このようなサービスになっています。
お釣りを確認する方法としては家計簿アプリと連携し、その家計簿アプリ内での買い物内での支出をもとに算出しています。(トラノコ
お釣りの金額の計算に関しては100円単位、500円単位、1000円単位で設定ができます。
1-2.おつりを投資する具体的なイメージ
おつりを投資するといっても実際いくらのお釣りを投資するのかイメージしにくいと思うので、例を出してみました。
100円単位の場合
165円買い物→35円おつり
220円買い物→80円おつり
770円買い物→30円おつり
500円単位の場合
165円買い物→335円おつり
220円買い物→280円おつり
770円買い物→230円おつり
1000円単位の場合
165円買い物→835円おつり
220円買い物→780円おつり
770円買い物→230円おつり
このような形で買い物ごとにお釣り金額を計算し、合計金額を連携している銀行口座から引き出す形になっています。
1-3.トラノコで投資が行われるまでの流れ
実際にユーザーが買い物をしてから投資が行わるまでの流れを図に表してみました。

①ユーザーが買い物をする
↓
②クレジットカードやQRコード支払いの決済情報が家計簿アプリに送信される
↓
③データ連動しているトラノコに金額のデータが送られる
↓
④トラノコでお釣り分を計算、金額を連携した銀行から引き落とし
↓
⑤銀行からトラノコにおつり分を入金
↓
運用
このような流れですが、②~⑤はトラノコ側で自動で行うので特別な操作は必要ありません。
投資未経験者にオススメする理由
投資未経験者にオススメする理由はこの4つです。
・細かい操作が不要
・実際に金額の変動があるため、投資のイメージがつかみやすい
・いきなり大きな金額を投資する心配がない
・銀行窓口などで販売されている投資信託よりも信託報酬が良心的
2-1.細かい操作が不要
実際トラノコを利用するという際には、最初にこの3点を行います
①トラノコの会員登録
②キャッシュレス決済と家計簿アプリの連携
③トラノコと家計簿アプリの連携
この①~③を行い、
そのあとは
キャッシュレス決済で買い物をする
これだけです。
2-2.一般的なポイント運用系サービスよりも値動きがある
paypayや楽天、Pontaといったサービスの中にポイントを運用に回すことができるサービスがあります。


私自身がポイント運用をやってみたことはあるのですが、ポイントを投資に回す場合だと、運用額が少なく変動も小さいため、1週間で1円動くか動かないかということもありました。
これだと運用の意味を実感しにくいかなと思います。
下の画像は私の運用状況のスクリーンショットです。

画像を見てわかる通り、毎日資産額の変動があり、前日と比較してどの分野が上がり、どの分野が下がったのかというのも確認できるようになっています。
実際に運用することでお金が増えたり減ったりする体験ができるのはかなりメリットとして大きいと思います。
2-3.いきなり大きな金額を投資してしまう心配が少ない
投資を始めた人が最初によくやる失敗は
大きなリターンを求めて大きな金額を投資を投資する
これは本当にやりがちです。実際私も最初にやらかしました(;’∀’)
投資金額を大きくしてリターンを大きくするのは投資で重要な部分なのですが、最初から大きな金額を投資するとこのようなことが起きやすくなります。
・相場観がわかってないため、少し下がっただけで損切してしまう
・逆に少し上がっただけで利益確定してしまう
・全財産を投資に入れてしまい、急な出費に対応ができなくなる
トラノコサービスだったり投資信託では1日で資産が1%~2%変動するというのがよくあります。
※余談ですが、個別での株式投資だと1日で10%動くこともあります。
100万円を運用
1%上昇・・・1万円上昇
1%下落・・・1万円下落
1万円を運用
1%上昇・・・100円上昇
1%下落・・・100円下落
投資を始めたばかりだと1000円、2000円の変動でも結構気になります。(私の実経験をもとにしています。)
投資を始めてすぐに金額が下がり、投資をやめてしまう
これは非常にもったいないです。
また、トラノコのサービスや投資信託は長期で持つことでメリットが大きくなるので、少し上がったからすぐに売るというのも持ったいない行動になります。
こういった失敗を防げるという点で投資未経験者が投資を始めるきっかけとして優れてるのかなと思います。
2-4.銀行窓口などで販売されている投資信託よりも信託報酬が良心的
運用手数料は投資信託を行う上で必ず発生するものです。
資産運用してくれている会社への報酬金というイメージですね。
一般的にこの運用手数料(投資信託では運用報酬と言われます。)は、0.5%を超えると高いといわれています。

※投資信託の報酬が高い=運用成績も高い
というイメージを最初は持ちやすいのですが、実際の運用の成績は手数料が安いファンドの方が優秀というパターンが多いです。
理由については今後解説記事を書こうと思います。
資産運用を始めるために銀行や証券会社の窓口で相談し、運用報酬1%以上の投資商品を買うというパターンが多いので、手数料の相場観を知るという点でもオススメができるかなと思います。
世の中には優秀な運用成績を出しているのに運用報酬が0.1%くらいのものもあるので、トラノコで相場観がわかってきたら次は証券口座を解説して自分で投資信託のファンドを選ぶのも良いかなと思います。
トラノコを使うデメリット
次にトラノコを使う中での注意点を書いていきます。
・月額利用料が毎月300円が発生する(毎月固定)
・投資先がわかりにくい
3-1.月額料金が毎月300円発生する(毎月固定)
先ほど手数料はそこまで高くないと紹介したのですが、1つ難点を上げるとすると毎年の手数料(0.3%)とは別に毎月300円の月額利用料が発生するというところですね。
毎月300円なら大したことないと思われがちなのですが、
10万円運用の場合
10万×0.003=300円
100万円運用の場合
100万×0.003=3000円
120万円運用の場合
120万×0.03=3600円
つまり120万円運用した時に発生する信託報酬と同じだけの金額を支払うことになります。
トラノコで投資を始めて3か月経過した私の運用額が5000円程なので、300円という手数料は結構大きいです。
300円は固定の手数料なので運用する金額が増えるほど手数料の負担は小さくなっていきますが、おつりで少額から運用というコンセプトとは矛盾している気がします。
ちなみに
毎月300円を年間リターン5%で運用した時のイメージが下の図です。

300円を20年間で投資元本は72000円、運用利益は51310円。
合計で12万円の差が出てくる計算になりますね。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
楽天積立シミュレーションのページで算出しました。
積立金額や年数をもとに算出できるので将来設計の役に立つと思います。
また、運用したお金を出金する際にも300円の手数料がかかるため、手数料面で不満を持つユーザーが居るのは事実です。
3-2.投資先がわかりにくい
トラノコで投資先に選ぶのは大トラ、中トラ、小トラの3種類です。
最初投資を始める時には選ぶのが簡単なので楽ですが、どこに投資しているのかがわかりにくいです。
例えば投資信託では
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
→アメリカの代表的な企業500社へ投資
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
→日本を含む先進国及び新興国の株式に投資
・eMAXIS 日経225インデックス
→日本国内の主要企業225社の株価の値動き(日経平均株価)に連動
というように、投資先が明確になっているので、自分が今後成長しそうと思う分野に対して投資ができるようになっています。
(例:アメリカが今後もさらに成長しそうと思うなら米国株、日本の経済が今後成長しそうと思うなら日本株に投資)
トラノコの場合はどこに投資しているのかわかりにくいため、投資先を選ぶという経験は得られません。
あくまでも投資の値動きに慣れるためのサービスと思って活用すると良いと思います。
資産運用について具体的な例の提案
以上トラノコサービスについて紹介してみました。
投資の経験が無いけど初めてみたい!!
という方の参考になれば幸いです。
トラノコに関しては最初の3か月間は手数料が無料になっているので投資を始める第1歩として悪いものではないのかなと思っています。
トラノコのサービスで実際に金額が変動するのを体感する
↓
相場観が身に付いたら証券会社でファンドを選んで投資信託の積み立て設定をする
(証券口座の開設には3週間~1か月程時間がかかる場合があります。開設してもお金はかからないので先に口座だけでも開設することをオススメします。)
↓
証券会社での取引に慣れたらトラノコで運用したお金を証券会社の口座に移して投資信託の購入に回す
↓
長期の積み立てを行い、マイホーム購入や老後資金など、大きなお金が必要な時の足しにする
この流れが投資をやってみたい!けれど、どのように資産が変動するのかわからなくて不安という方にオススメする方法の1つです!
勿論最初から証券会社の口座開設を行い、投資信託を選んで購入するという方法もありますので、自分自身で良いと思う方法で投資するのが1番です!!
※投資は自己責任、最終的には自己判断でお願いします!!
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